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M.D.

演じる力を働く力へ!

入社年
2022年
担当エリア
よこはま動物園ズーラシア
現在の役職
チームリーダー
アルバイトとして文教スタヂオに関わる前後での考え方の変化や、当時の気持ちを教えてください。

もともとは役者を目指していたとのことですが、演じる世界から“働く”世界へ、気持ちの変化はありましたか?

2012年の春にUSJでアルバイトとして働き始めました。1年後、文教スタヂオが再びUSJのフォトサービスを担当したタイミングで入社しました。
それは私にとって大きな転機になりました。最初は「写真」に興味があったわけではなく、むしろ、写真を撮る際のパフォーマンスに惹かれ、「これはエンターテインメントとして学びになる」と感じたのがきっかけでした。
演じることと働くことは、一見別物のようですが、文教スタヂオでの仕事は、まさに“お客様の笑顔を引き出す演技”そのものでした。カメラの前でお客様の緊張を解き、自然な表情やポーズを引き出す
――それは役者として舞台に立つ感覚とどこか似ていて、演技の経験が活きていると実感しました。
「いい画角で撮る」よりも、「どれだけパフォーマンスでお客様のポテンシャルを引き出せるか」が自分の強みだと気づき、そこからは“働く”ということに対する考え方も大きく変わりました。ただ与えられた仕事をこなすのではなく、自分らしい表現で誰かに喜んでもらえる喜び
――それは、役者として目指していたものにも通じる感覚だったと思います。

どんな出来事や言葉が、心を動かしたのか。社員としての道を選ぶに至った背景を教えてください。

社員になることを決めた“きっかけ”は何でしたか?

私が社員になることを決めたきっかけは、長年アルバイトとして現場に関わる中で、「このチームの一員として、もっと深く関わりたい」と自然に思うようになったことです。
2016年から上野動物園でアルバイトを始め、その後は東京グループにて5〜6年間、現場応援やイベントなどさまざまな現場に関わらせていただきました。その中で多くの社員の方々と接する機会があり、現場のリーダーの方から「一緒にやろうよ」と声をかけていただいたことが、大きな後押しになりました。
また、あるとき取締役から「今後どうするの?」と声をかけていただき、思い切って「文教スタヂオで働きたいです」と伝えたことは、自分の中でも強く印象に残っています。
このように、現場での経験や人とのつながりを通じて、自分もこの会社の一員としてもっと力になりたいと感じ、社員としての道を選びました。

接客やチームづくりの場面で「役者としての経験がここで活きてるな」と思うようなエピソードを教えてください。

演劇経験が、今の仕事に活きていると感じる瞬間はありますか?

はい、演劇の経験が今の仕事に活きていると実感する場面は多くあります。特に「声」は、自分にとって一つの武器だと感じています。ただ大きな声を出すのではなく、「誰に届けたいのか」を意識して、目の前のお客様に向けて“届く声”を出すことを大事にしています。それは、1人であっても、100人の前であっても変わりません。
たとえば、忙しい時間帯で店内がざわついていても、ちゃんと「その人に届く声」で声がけをすることで、お客様がパッとこちらを見てくださる瞬間があります。これは演劇でもよく言われる、「まず1人の心を掴むこと」から場の空気を作っていく、という感覚にとても近いと思っています。
また、舞台用語で「まねぶ」という言葉があるのですが、これは「真似て学ぶ」という意味の造語です。自分自身、これまでたくさんの先輩カメラマンの姿を見て、良いところを真似しながら学び、少しずつ自分なりのスタイルを築いてきました。演劇と同じく、まずは見て、感じて、真似てみることの大切さを現場でも強く感じています。

チームを率いる立場になって、仕事への向き合い方や責任感にどのような変化があったかを教えてください。

リーダーになって、見える景色は変わりましたか?

リーダーに昇格してから、見える景色は大きく変わりました。
これまでは現場に社員が1人という状況はなく、他の社員と連携してスタッフとのコミュニケーションを図っていましたが、今は自分が中心となって、スタッフ一人ひとりと直接向き合わなければならない立場になりました。
また、施設様とのやり取りも増え、現場をどう動かしていくかという“舵取り”の責任も強く感じています。
正直、最初は「自分が有言実行できなかったらどうしよう」と不安もありました。ですが、自分が編集したキーホルダーが売れたり、施設様のSNSで紹介した内容に反響があったときには、大きなやりがいや喜びを感じます。
チームとしてどう動くか、相手にどう伝えるか、そんな一つひとつの判断が結果につながる今の立場は、自分自身の成長にもつながっていると感じています。

経験を重ねた今、後輩にどんな背中を見せたいか、自身がこれから築いていきたいチーム像やビジョンを教えてください。

これから自分が目指す“文教のリーダー像”とは?

これから自分が目指す“文教スタヂオのリーダー像”は、「失敗を恐れず挑戦し続ける、実行力のある背中を見せる存在」です。
きっとこれからも、自分の判断が間違っていたと気づく瞬間はあると思います。でもそのすべてが、次に進むための糧になると信じています。大切なのは「失敗を経験に変える力」、そして「失敗を言い訳にせず、次に勝つことを諦めないこと」。私は、負け癖だけは絶対につけたくありません。
また、リーダーとして特別目立つ必要はないと思っています。ただ、通りかかった人や撮影を待っている人に「あのカメラマンに撮ってもらいたい」と思わせられるような、信頼と技術、雰囲気をまとうことは目指したいです。
そんな想いを共有できる仲間とともに、信頼し合い、高め合えるチームを築いていきたいと思っています。お互いの個性を尊重しながら、目の前のお客様一人ひとりに真摯に向き合える、そんなチームが私のビジョンです。