一人ひとりが想い出プロデューサーです
私たちの事をもっと多くの学生さんに知ってほしい！と、2019年から想い出プロデューサーのお仕事を一冊の本にするプロジェクトが始動しました。
そして2020年。
新型コロナウィルス感染症が大流行し、完成間近の原稿を目の前に「どうするべきか」「これは今作っても、この先どうなるか分からないぞ」色々な不安が担当者の頭をよぎります。しかし・・・
「明けない夜はない！」
と刊行を決意、とっても素敵な本が完成しました。
その中からスタッフの体験談をご紹介致します！
あ、あの時のカメラマンさんだ！
入社して間もなく、私は遊覧船を担当していました。まだ右も左もわからず、無我夢中で写真を撮影していましたが、あるとき施設の社長から連絡をいただきました。
「以前ツアーで来られたお客様が、“とても面白いカメラマンさんに撮影してもらって、とてもうれしかった。今度、個人旅行でまたそちらに行って、近くのホテルに宿泊するんだけど、その時のカメラマンさんにホテルまで来て撮影してもらえないか”と言っておられる。君、行けないかな？」
施設の社長は私を気遣って「家族旅行なので、注文枚数も少なく、そんなに予算はないらしいけど行ける？ 無理なら断るよ」と言われましたが、私は指名をいただくなんて生まれて初めてでしたので、もちろん喜んでお受けしました。ホテルにお伺いすると、そのお客様は私の顔を見て、「あの時のカメラマンさんだ！来てくれてありがとう」と大変喜んでくださいました。
当時は、まだこの仕事でやっていけるかどうか、自信がなかっただけに、お客様にご指名いただいたことは、本当にありがたかったし、勉強にもなりました。あのお客様の「ご指名」があったことで、仕事を続ける自信ができました。
